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自閉症児、ストラテラ過剰投与大事件(番外編) 
薬を飲み始めた経緯・経過はこちらへ→多動の薬を試す① / 多動の薬を試す②

息子にストラテラを過剰投与してしまった事件について記します。

これは番外編の記事で、一般の方にはあまり必要ない内容かもしれません。

ただ、世界は広いですから。。同じような失敗をしてしまった方の参考に記事を残します。
母親としての監督不行き届きを責められると、まったく返す言葉がない大失敗。でも、結果、無事に終わったので、誰かの助けになればとあえて皆様にお伝えします…。

※念のため…薬についての数値的な情報を含め、その他の子どもに対する対処など、すべての情報は、今回相談した際に口伝えに聞いたものです。内容に責任をとることができませんので、とあるケースの情報としてお読みください。また、同様の状態になった方は、必ず医療機関に相談されるか受診されることをお勧めします。



★事件の詳細★

とある週末の夜に事件は起こりました。
詳細は省きますが、簡単に言うと、夫がすでに夜の分のストラテラ投薬を済ませていたことに気付かず、私も子供に重複して夜のストラテラ投薬をしてしまったのでした。

いつもだったら夫に「飲ませた?」と確認するのにどうしてこの日、夫に確認しなかったのかは私にもわかりません。ちなみに息子には「飲んだ?」と聞きましたが「飲んでないよ」と言っていました。でも、相手は子供だし、自分だってすでに薬を飲んだか忘れることはよくあるので、これは明らかに大人の責任。。。

この事件の頃、飲んでいたのは朝10mg、夜25mg(1日合計35mg)のストラテラでした。ストラテラを始めて約半年、この分量になって2か月ほど経過したところでした。

ストラテラは体重1kgに対して1.8mgが1日の最大量とされているようで、体重20kgの息子には、すでに普段飲ませている規定量でも最大量36mgに近い、35mgを投与していた状態でした。

そんな中、夜の投薬を倍量してしまったということ、つまり25mg×2=50mg。

1日最大量が36mgなのに、夜だけで50mg、一日にして60mgも投与してしまったという、そんな事件でございました。

夫は夕食後すぐに最初の25mgを投薬し、私(母)は、それから30~40分後の入浴後に重複した25mgを飲ませてしまいました。1回目と2回目(重複回)の投薬には30分少々の時間差がありました。



★発覚し、対処★

2回目の薬を飲ませて10分後くらいで、事件は発覚しました。私も夫も真っ青です。「やってしまった!!!」

1)最初にネット検索をする(発覚後0分~5分)

体験談や医療関係の記事はないだろうか。。夫と2人、それぞれスマホにかじりつきました。「ストラテラ 飲ませすぎ」「ストラテラ 過剰投与」「ストラテラ 飲み過ぎ」「ストラテラ 過剰摂取」…思いつくキーワードで検索しますが、はっきりいって、

全くと言っていいほど関連記事にたどり着きません。

…やはり、自分のやってしまった薬の過剰投与は、日本でもレアケースな大失敗なのか…??でも死んだとか、深刻な後遺症を負ったいう記事には当たらないから、そこまで大事件にはならないのか…?

いろんな想像が頭をめぐります。

でも、とにかく、ネットには答えはなさそうです。これは無駄に時間をとっている場合ではありません。

2)小児救急電話相談に電話する(発覚後5分~15分)

土曜日の夜8時ごろの事件でしたので、処方箋を書いてくださっている地域の療育センターの先生には当然連絡できる時間ではありません。まずは自治体がやっている小児救急相談に電話しました。

電話に出てくれた方に、経緯を相談します。とても親身に聞いてくださって少しほっとします。しかし、電話に出ている方は医師ではないので、すぐに内容に判断がつかないとのこと、途中、何回か「ちょっと待ってくださいね」と待機中の音楽が流れ、周囲に聞いてくださっている様子…。

結局、その場ではアドバイス等は難しいということで、「このまま小児科のお医者さんに電話を転送して相談する」か「今からどこかの病院に行って受診するか」を選んでくださいと言われました。夜も遅く、一応子供ももう布団の中なので、「まずはお医者さんに相談させてください」とお願いしました。

そのまま待機ののち、電話を転送してもらうことができました。男性のお医者さんが電話口に登場。
以下が指示の概要。

そこまで慌てることはないので、まずは夜、寝ている様子を確認しましょう。
今から3時間後くらいに(夜の12時ごろ)一度起こして、言動を確認しましょう。
朝、問題なければ、朝の薬は投与してよい。(1日2回飲むということは、半日で体内からだいたいなくなるということでしょ?とのこと)

ということでした。当たり前ですが、普通の小児科のお医者さん。もっともな指示だと思い、もちろん従おうと思いますが、なんとなく具体性に欠くような…?それほどストラテラと親しい感じではなさそうです。

それでも、「急いで病院へ!」と言われなかったことにほっとして電話を置きました。

眠りについた息子を、居間に敷いた布団に移動させ、居間で一晩息子を監視することになりました。

3)薬を処方してくれた薬局に相談する(発覚後40分~60分)

小児科のお医者さんから指示は聞いたものの、なんとなく不安でソワソワ…。
すると夫が「薬局に聞いてみたら?」と。もうその頃は21時を回っていたのですが、たしかその薬局は前に遅くまでやっていたから選んだ薬局。慌てて薬の袋を見ると…!

「営業時間外電話連絡先」とあって、携帯番号が記されているではありませんか!!(号泣)

なんてすばらしい薬局だと心底感動しながら、携帯の番号に電話をかけます。

すると若いお姉さんの(←推定)薬剤師さんが電話に出てくれました。経緯を相談すると、ストラテラの薬について調べてくれました。以下が相談のお答え。

過剰投与の症状としては「痙攣・異常行動・頻脈・血圧上昇」など。ただし、これは規定量の5倍、10倍飲んだ場合に起こるものだと考えていればいいと思いますよ。
かつて、自分のお客さんで大人の方がストラテラを過剰摂取してしまったことがあって、その時には「吐き気」がすごかったと聞きましたよ。とても寝てられないほどの吐き気だったと聞いているので、お子さんがすやすや寝ているのであれば、そこまで心配しなくていいですよ。
血中濃度は飲んでから1~2時間がピークで、5時間ほどで半減しますよ。この表を見た感じだと、明日の朝の10mgの投与はお休みしてもよいかもしれませんね。
1日の最大量は体重1kgあたり1.8mg最大で120mgとされています。大人で120mgが最大と考えるとその半量の60mg、そこまで大慌てしなくても大丈夫かな…?とも思いますが。

おおおお~~。なんだか、数値もあって具体的なお話だったので納得しました。結果、小児科のお医者さんの指示とは「翌朝の投薬」の部分が異なったのですが、具体的なデータの裏付けがあったので、「明日の朝の薬は休もう」と決めました。

※さて…時間が経って落ち着いた今だったら見つけられるんですね。こういうデータ。正しいデータはここですね。
↓↓↓
ストラテラカプセル添付文書
↑↑↑
PDFのページになります。ここに、確かに過剰投与の項目もあって、薬剤師さんの言っていた通りです。ただ、過剰投与で死亡例もとかいてあり(ここは容量を聞いていたこともあり、薬剤師さんは気を遣って言わなかったのかな)、過剰投与の恐ろしさを改めて感じたりします…。

4)ひたすら夫と息子を見守りながら居間で夜を過ごす

小児科医の先生から「一度起こして様子をみる」と指示のあった12時ごろ、ちょうど息子が寝返りついでに少し寝ぼけて起きました。特に変わった様子がなかったので、そのまま寝かせて一晩…。。

無事に、いつも通りの朝を迎えることができました!!




★反省★

①毎日投薬するのだから、薬の包装部分に日付を書くなり、ピルケースに入れて管理するなり、しないとダメですよね。


②大人同士はちゃんと情報を確認しあうこと。

全て超当たり前すぎるのですが、できていませんでした。ダメ親過ぎて何も言えません。

コトの起こりはこんなに簡単に、ぞっとすることが起きてしまうんだ、という印象の事件でした。
もちろん、そんなことに至ってしまったのは、数々の親のミスが重なったものによるのですが。

世間の皆さまは、大切なお子さんにこのようなミスをすることはないのかもしれませんが…。万一の時は、参考になれば幸いです。

反省します。。。(ショボン)

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高機能自閉症児の成長に伴うIQの変化について(2歳半~6歳) 
(記事を書いている時点で)現在6歳の息子、今まで発達検査は何回も行ってきました。高機能自閉症児のIQというのはとても変わりやすいもののようですね。もちろん、検査する方との相性や、その日のコンディションでの上下もありますが、もっと違った意味での成長による劇的変化があります。当然個人差はありますが、私の周りの自閉症児仲間では3歳当時にIQ70前後だった軽度知的障害と言われたお友達が、6歳にはIQ120になったケースもあります。

かくいうわが息子も4歳6か月ではIQ84(境界域)でしたが、6歳0か月ではIQ118まで伸びました。

これらについて、過去の検査記録を振り返りながら、母親目線で感じてきたことを、書いていきたいと思います。
(念のため、以下の文章で出てくる「自閉症児」という表現は、「うちの子と似たタイプの自閉症児」と読み替えて読んでいただけると幸いです。自閉症児も千差万別ですからね!!!)


★ 発達検査の記録 ★

1)2歳半(K式発達検査)…98点(100が平均なので、ほぼ標準)

 …心理士さんがやってきて自宅で受けた初めての検査。幼稚園受験の準備をしていたのでペーパー的にはよくできたのだと思います。運動面での遅れ(ジャンプなど)を指摘されました。当時住んでいたのが関西だったのでK式発達検査だったのかな?



2)4歳0か月(田中ビネー式知能検査)…IQ86(境界域)

 …関東に引っ越して初めての検査。病院の個室で親もそばにいて行いました。見ていて印象的だったのは、「とても歯がゆい」ということでした。

歯がゆい理由は、できるはずの問題が質問のされ方のつまずきによって、全然できないからです。例えば、「このおはじきは何個?」と聞かれて、2個や3個のおはじきの数認識が完璧にできていても、質問の仕方を変えて「じゃあおはじきを2個(検査者の)手に載せて?」と言われると、全部載せちゃう、といったことが起きたからです。親からしたら、本人が2個や3個の認識が完璧にできていることがわかっています。でも、少し質問の仕方が複雑になると、全くできないのです。

複数の指示を同時に実行することが難しい(そして相手がどのような答えを求めているかを察するのが難しい)自閉症児には、質問が複雑になったことで、数の概念の検査であるはずが、それ以外の問題によって阻害されてしまって実行できないってことになってしまいがちです。もちろん、この検査の中では、質問を発展的にした中でも、数の認識を正確に実行できるかを見ているのだとは思いますが、この質問を複雑にするというワンステップの大きさは、健常児と自閉症児では大変さが全く違うのです!(下の子は健常児なのでその差を痛感する日々です)

そんなことを繰り返して、「もっとできるよね?こんなはずじゃないのに!」という検査の時間が私には苦痛でした。心理士さんには、「勉強の出来、不出来と必ずしも関連するものじゃなくて、どちらかというと社会で仕事をする際に、正確にタスクを実行できるかどうかの力を見るのに近い」と言われ、なんとか納得しました。
確かに、(特に耳で聞いただけだと)指示を正確に実行することがなにより難しいわが子(4歳ごろまでは本当にそうだった)。それがきちんとできない限り、図形にしたって数にしたって言葉にしたって、どんな知的分野の検査を受けても、その知的分野以前の問題になっちゃうわけです。

でも、ここに、高機能自閉症児のIQは途中から爆発的にアップする(ことがある)というヒントがあるんだと思います。Wikiの知能指数のページには(2015年初旬時点)「知能検査時の体調や感情的状態によって、IQがかなりの程度上下すると言われている」などと書いているけれど、それとは別の問題です。

田中ビネー式の知能検査は、「指示をある程度正確に理解し、実行できるか」という部分と「それぞれの知的分野(と呼ぶべきかわからないけど、言語・数・構成…等の各分野)への理解度」の両方が必要とされるように思います。そしてこの2つは、それぞれ判断されるものではなく、前者の「指示理解&実行」能力が年齢相応にあって初めて後者の「各知的分野への理解度」に進むかたちになっています。

しかし自閉症児は往々にして「指示理解&実行」レベルが年齢相応に発達していないので、「各知的分野の理解度」までは検査が及ばなくなってしまうわけです。

そういうわけで「指示理解&実行」レベルが、普段の生活にはほぼ支障ないレベル(≒田中ビネーの最低限の指示理解ができるレベル)まで発達してくると(うちの子は5歳後半だっかな?)突然、全ての歯車が合って、検査を次々クリアするわけです。だから、数値はかなり変わっても、親からみたら、子供の知的レベルはゆるりと成長した以外には全く変わってません。確かに、その頃には生活で大変だった部分が随分楽になってきたりはするんだけれど

もし、同じような感覚で検査を受けて、落胆された方は、「うちはいつかIQあがるかも?」って思っていいかもしれません。ただ、たかがIQなんですけどね。IQ高くたって生活や社会でうまく活用できなかったら意味もないのでね。。

それでも、自閉症児の親が、(評価されきれていない)低い知能指数を見せられて「この子は自閉症なだけではなく、知的にも問題があるんだ」って思った時のショックは大きいわけですよ。少なくとも数年間、私が「息子は知的にも問題があるんだ…」とさらなる追い打ちをかけられたような気持ちでいたのは事実です。

「知能」をどうとるかにもよりますが、本人はゆるりと成長しているだけなのに、数値が一気に変わっているという時点で、自閉症児に対しては、田中ビネー式知能検査は、そぐわない部分があると言わざるを得ないのだと私は思います。

だから、「社会人として仕事をする際に、正確にタスクを実行する力」もさることながら質問の方法を本人に合わせた場合、どこまで各カテゴリーについて理解する力があるのか」を知る検査っていうのもあったら彼らの生き方のヒントになったりするんじゃないのかな~って思うんですけどね。



3)4歳6か月(田中ビネー式知能検査)…IQ84(境界域)

 …前回の検査から半年しか空いてないですね。本来は、期間を空けないと、検査問題そのものを覚えてしまう学習効果で正しい検査結果とならなかったりするそうですね。でも、障害児は忙しいわけですよ。療育手帳(愛の手帳)の申請だったり、就学するための検査だったり、訓練を受けるための検査だったり。息子の場合、これはST(言語聴覚療法)を受けるための検査でした。

この時には、田中ビネーだけではなく、(もう忘れちゃったけど)ほかの検査も合わせて1か月くらいで全部で3種類くらい行いました。毎週のように続く検査で、息子も本当に辟易してました…。それでもこの数値、頑張ったと言ってあげたいな。

そして、自閉症の子にありがちな、分野によってバラバラな出来となる結果でした。
内容的には、息子が年齢以上になったのは言語の比較の問題。

年齢よりとても低いとされたのは構成と模写の問題。構成の力(いわゆるパズル的なもの)は、自閉症の人だと、むしろとても得意だという話もよく聞きますが、息子は逆。息子はこの分野のLDと言えるほどに構成の能力が全くありません。簡単なパズルも、息子にはなかなか解くことができないのです。ここができないという検査結果は、「その通り!」と言わざるを得ませんね。

一方で、模写については、2)の時の検査と同じ「歯がゆい!実力が発揮できていないな」といった感覚でした。
息子は特殊能力として、カメラ的にマークなどを脳に記録し、時間経過してからそっくりに描きだすことができます。バスにひとたび乗ると、そのバス停名を漢字で全て覚え、帰宅後に路線図を書き出すことができます。そして、ゴシック体など字体などにもこだわりがあって、活字のような字を書きだす力もあります。その辺の大人よりずっと字も美しいです。

そんな息子が、なぜこの模写の検査をクリアできなかったか。それは、やはり、指示理解にありました。記憶は定かじゃないのですが、心理士さんは検査の際に「この絵と全く同じに描いてね」的なことを言っていたと思います。もしかしたら「大きさもそっくりになるように」なんていうヒントもあったかもしれません?(←忘れちゃった)
でも、その言葉を、息子はちゃんと聞いていないわけです。普通だったら、この声掛けに、「大きさもそろえてそっくりに書くことが評価につながるんだ」とある程度言葉の中から推測できるわけです。しかし、息子は、サイズを違えて美しい形で模写していました。検査の評価には、この線はここからここの枠内を通っているか、などで評価が行われます。いくらそっくりに描けていても、ここで彼は検査をクリアすることがいつもできないんですね(笑)。「全く同じに描く」という声掛けの意味を、図示して説明してくれたら、できるかもしれませんね。「全く同じ、というのは、このように大きさや場所をきちんとそろえて書くことなんですよ。そこを評価するんですよ」ってね(笑)。もちろんその説明をしちゃうと本来の検査とずれちゃうんでしょうけどね。
親からみたら、彼の能力の中でも最も優れているのが模写の力です。本物そっくりのお札を描いたりしますし、書道、習わせていますが、かなりのものです。でも、検査は通りません。検査では測れないものですね。




4)5歳6か月(田中ビネー式知能検査)…IQ108

…これは、小学校就学を前に自治体から勧められた検査でした。この頃、自治体が行う療育に週1回通っていたので、選ぶ間もなく「★君の次の知能検査は●日ですよ~」って言われてそのまま行ってきた感じです。ここから、親と息子は別室で試験を受けるようになりました。ので、試験の経緯はわかりませんが、おそらく最低限の「指示理解&実行」ができるようになり、一気に歯車がかみ合いだしたのでしょう
一気に20以上もIQが上がりました。

年齢以上とされた分野は数。ここでようやく、本来の息子の力が検査に反映され出したように思いました。なかなか通らなかった数の検査ですが、数字は大好き、この分野の検査をクリアできるようになったことが、指示理解への進みを示すものだと思いました。




5)6歳0か月(田中ビネー式知能検査)…IQ118

…これは療育手帳の更新のための検査でした。半年前までの数値しか認めてもらえないので、また知能検査の受け直しです。。前回と半年しか空いていない検査、これは学習効果があってアップしてしまったところもあるかもしれませんね。なんていったって彼にしたらもう4回やったことある問題なんですもの。でも、新しい領域にも進んで正解しているということは、それなりに理解も伴っていると考えたいですね。

こんなに何回も知能検査なんて受けたくないんです。本当は。子供にだって負担です。でも、障害児はあらゆる場面でこの「知能指数」による評価で振り分けられる機会があります。それぞれのタイミングで「前回の検査からだと、評価が有効とされる期限が切れています」としょっちゅう言われ、毎回検査を受けることになります。自閉症児ゆえにこれまた、年齢(月齢)でかなり変化があるものですから、「今のIQが知りたい」というのもあるのかもしれませんが。

この時、年齢を上回っていた領域は、主に数。(健常児ではそんな人も珍しくはないでしょうが)就学前に足し算・引き算は好きで勝手にやっていたので、そのあたりの問題はぐいぐい進んでしまいます。
一方で年齢を下回っていた領域は、構成と、模写。
これは言うまでもなく、前者は実力、後者は指示理解の問題(笑)。



彼の6歳までに5回も受けた知能検査は、おそらくここでいったんストップしそうです。それは、就学に伴って療育をやめたからです。

結論:自閉症児の本当の知能は、低年齢であればあるほど、田中ビネー式知能検査では測ることができない可能性がある
そして、自閉症児がこれだけ多くいるのだから、自閉症児向けに、指示理解のレベルを検査するものと、他の知的領域を検査するものを形を変えて作ってもらいたい。

そして…IQと、社会的に活躍できるか否かは、必ずしも関係があるわけじゃなさそうであるので、自閉症児の親は、あまり一喜一憂しないほうがよさそうである、ということ。(これはいろんなものを調べて感じだだけのことで、多分、の予測です。子供はまだ6歳なので。根拠も自分の言葉でここにはまだ書くことができません。)

以上でございます!!

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自閉症児に漢方薬を試す 
息子が5歳ごろのお話です。

民間のデイケアで療育を受けていたときに、チラホラ自閉症の子を持つママ友から
「ウチの子、漢方薬を飲み始めたの~」と話を聞くようになりました。みんなスタート時期は4歳~くらいだったかな?

お友達のママから聞いたことによるとその自閉症のお子さんは、診断ののち、「大柴胡湯」と「抑肝散」を飲んでいるということでした。なんとなく効果は感じているよ、とのママ友の言葉。

うちの子に…漢方薬を試してみたら、どうだろう?…と、興味がわきました。

さて、どこに行くと漢方薬を処方してもらえるのかな?まずは「漢方+地域名」などで検索…。よくわからない。

わからないので、お友達にどんな病院にしたほうがよいか相談してみました。
以下がポイントとのこと。

まずは漢方を試してみたいというレベルの初心者が選ぶ
漢方を処方してくれる病院探しのコツ

1)保険適用の漢方を出してくれるところにする
 (保険適用になる漢方と、ない漢方があるようです。ツムラ製など、大手が作っている漢方薬は保険適用となります。保険適用となる漢方、適用外の漢方の効果をどうとるかはご判断の上。)

2)抱き合わせでお茶など買わされないところ
 (このお茶についても、効果の有無はそれぞれのご判断にお任せしますが、我が家の場合は療育にあれこれお金がかかっていたので、まずは単純に薬だけ出してほしかったということで。お友達の病院では1万円ほどのお茶を毎回買わされるようです。)


以上、2点をうまくクリアした病院を見つけ、診察をうけることになりました。
その頃、同時に私(母親)のPMS(月経前症候群:私の場合、生理前のイライラがひどく、子供にあたってしまう)もかなりひどかったので、親子同時に診察を受けました。

事前に電話予約をし、いざ診察日。漢方を飲んで大丈夫かの血液検査を済ませ(これの詳細結果は次回でしたが大きな問題なし)、親子一緒に診察室に入りました。

診察室では、症状(困っていること)や、その他先生からの生活や体についての問診を受け、ベッドに横たわり触診
脚のむくみや背中の固さ?、お腹を押して痛みの具合を聞かれたり、口の中の様子などをチェックされました。
この診察次第で、同様な症状でも必要とされる漢方薬の種類も違ってくるようです

そして、処方されたのは、親子ともに同じ薬でした。
抑肝散(ヨクカンサン)です。
ツムラの54番でした。
この抑肝散は赤ちゃんの夜泣きなどのときにも飲まれる薬のようで、親子同時服用が効果を出すとも言われているようです。お母さんのイライラが赤ちゃんに夜泣きのきっかけを作ってたりもするってことですね。他に調べると、認知症の人にも効果があると言われている漢方薬です。

息子は1日2回、1/2包ずつ(1日で1袋飲むということですね。)
私(母親)は1日2回、1包ずつ(1日で2袋飲むということですね。)

ただし、自閉症などの場合、漢方薬が逆によくない方向に働きをする場合があるので、飲み始めてからの変化をよく見ておいてください、と言われました。
次の診察は1か月漢方薬を服用した後になりました。


さて、効果はあったかどうか…?

効果、かなりありました
ただし、息子にはマイナスの効果でした…
ガビーン。。

4歳ごろまでは「怒る」というスイッチのなかった息子。もともと 能天気さ 明るさが長所でもある息子、めったに怒ることがなかったのに、漢方薬を始めてから、突然強い怒りを感じるようになり、「みんな大嫌い!」と一人寝室にこもってしまうことなどが起こるようになりました。

これは、明らかにおかしい!!

ちなみに、私のPMSへの効果は上々でした。生理前の無駄なイライラがなくなって幸せ♪しかし、飲み始めは眠くて眠くて大変でした。(じきに眠気は取れた)


1か月後の診察がやってきて、息子にマイナスな効果が出ていることを告げ、また触診などを重ねてほかの漢方薬の可能性をチェックし…。

次に処方されたのは甘麦大棗湯(カンバクダイソウトウ)
ツムラの72番でした。

飲み方は同様に1日2回、1/2包ずつ(1日で1袋飲むということですね。)


これ…数月つづけましたが、

残念ながらこちらは効果が感じられませんでした…。

ちょうどこの時期、担当のお医者さんが別の病院に移られるということで、新しい診療所も紹介されたのですが…
実は、漢方薬チャレンジ、半年くらいでフェードアウトしてしまいました。。。。

漢方薬については、種類によっては息子にマイナスの効果も強く感じたこともあり、ぴったり合ったものを見つけられればプラスの効果も期待できるのかも?という可能性はまだ秘めているとは思います。

でも、他の全てのことをやりつくすまでは、当分、またチャレンジすることはないかな。。

尻すぼみな終わりですみません。
これが抑肝散、甘麦大棗湯の画像です。顆粒で甘苦い?感じ。
DSC_0392.jpg


要らない情報ですが、私のPMSへの効果は絶大でした。ただ、途中から、薬が効きすぎてしまい、ホンワカしすぎて幼稚園のお迎えの時間を間違えたり(毎日同じ時間のお迎えなのになぜか連日間違えるという謎のボケ)、約束をうっかりすっぽかしたりと、色々生活に支障をきたすようになり、薬を減らし、結局高温期のみ1日1包を飲む形に落ち着きました。
現在はさらに減らして、「今月のPMSは酷い」って気づいた時だけ飲むと、それなりの効果を感じています。(抑肝散)



【第2類医薬品】抑肝散加陳皮半夏 エキス細粒 48包【第2類医薬品】「クラシエ」漢方 抑肝散加芍薬黄連錠 72錠
【第2類医薬品】ツムラ漢方大柴胡湯エキス顆粒 24包【第2類医薬品】甘麦大棗湯 エキス細粒6 2.0g×30包

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自閉症児、ストラテラを飲み始める(多動の薬の記録②) 
薬を飲み始めた経緯については→多動の薬の記録①へ。

多動の薬を試すために療育センターへまた通院し、●通院2回目●で、多動の薬「ストラテラ」を飲むことになった息子です。
処方のされ方について記録します。

6歳(小学校1年生)、体重19キロ(お医者さんが持っている投薬の分量一覧表には体重20kg~となっていたので、体重20kgとして処方してもらいました。)

ストラテラの効果は1か月~ごろに「もしかしてよくなってきたかも?」と感じるようなジワリとした効き目らしいのですが、まずは2か月かけて、飲む量を増やしていくことになりました

ちなみに副作用は主に「食欲の低下・睡眠障害(眠れない)」であると説明されました。だ…大丈夫かしら。(結果から言うと、これらの副作用はうちの子にはなかったです。)

それと、療育センターそばの薬局で薬を出してもらえばよかったのですが、お医者さんの「どこにでも売ってる薬です」の言葉に、自宅そばの薬局に処方箋をもっていくと、軒並み「在庫してませんので取り寄せ」と言われました。

なにせ、薬が高額なんですよ。1か月で保険適用3割負担でも実費1万5千円~かかります(もちろん容量による)。
(ちなみに私の地域では幸いまだ乳児医療適用年齢だったので薬は実費タダ。お試ししたい方はその時期を考えてやってみるのも…)

薬局的に在庫するには高額すぎてリスクを伴うみたいです。特に5mgや10mgなどの低用量のものほど在庫してませんでした。



さて、以下は投薬の数値的記録↓


①1日目~10日目(最初の10日間)
朝食後:ストラテラカプセル5mg
夕食後:ストラテラカプセル5mg

合計で1日で10mg摂取してるということですね。
ストラテラの5mgは黄色いカプセルです。


②11日目~30日目(20日間)
朝食後:ストラテラカプセル5mg
夕食後:ストラテラカプセル10mg

合計で1日で15mg摂取してるということですね。
ストラテラの10mgは白いカプセルです。

朝は黄色1錠・夜は白1錠です。この期間中1回くらい飲ませ忘れたかな(笑)毎日投薬するのってなかなか大変。外出してても旅に出かけても薬は忘れちゃダメなんだもの!


③31日目~60日目(30日間)
朝食後:ストラテラカプセル10mg
夕食後:ストラテラカプセル15mg
強調文
合計で1日で25mg摂取してるということですね。
ストラテラの15mgというものはないので、黄色の5mg+白の10mgという形で飲みます。


…ここまで飲んだところで

●通院3回目●

2か月間、薬の量を増やしつつ飲み、効果が出てきたか確認するための通院です。
この日のために、通院1回目でも渡された「ADHDチェックシート」を家庭で1枚書き(家庭生活チェック)、学校の担任の先生に1枚書いてもらい(学校生活チェック)、病院に向かいました。おそらく初期状態での評価と、60日後の評価との比較をしてくれるはずです。

そしてスバリ、感覚的に効果を感じたかどうか、ですが。

学校生活・家庭生活、ともに大きな変化なし
でした。チーン(涙)。

副作用などは感じていますか?のお医者さんからの問いに、

最近怒られてるのに笑いが止まらなくて、親が逆上してしまうことがあります。本人も最後は泣き笑いみたいになっているのに、それでも笑いが止まらず苦しんでるときもあります。これは副作用ですか?」
と相談しました。

「う~ん、それは多分、薬の影響とは違うものですね」と先生は一蹴(笑)
そっか、これは薬のせいじゃなくて本人の問題なのね(溜息)。とのやりとり。

で、家庭生活と学校生活のチェックシートを確認したうえで、著しい効果が見られないので
薬を増やせる最大量まで増やして様子を見ましょう
ということになりました。
「そのうえで効果がなければ、この薬は効果がないとして、投薬をやめましょう。」
と言われました。


③61日目~120日目(60日間)
朝食後:ストラテラカプセル10mg
夕食後:ストラテラカプセル25mg

合計で1日で35mg摂取してるということですね。
ストラテラの25mgは白と水色のコンビの色合い。

この間、金土日の外泊で薬を持たずに出かけてしまい、5回ほど連続して飲み忘れました。。それ以外はほぼ順調に投薬。まあ、親も注意欠陥の症状ってことですかね…でも毎日薬飲むのって本当に大変。


現在ここまで。間もなく通院4回目にいくので、その後の経過をアップします。
ちなみに通院3回目から約1か月(投薬開始から約90日)経過しましたが…家庭生活では変化なしです…。。

お薬は、こんな見た目です。
DSC_0391.jpg

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